柔道整復師の将来
柔道整復師の将来は、これまでの独立開業だけでなく、介護保険の開始に伴い、機能訓練指導員やケアマネジャー(介護支援専門員)など新たな資格への道や、養成施設数の急増により教育機関での活躍が期待されるなど、大きく変化してきている。
機能訓練指導員・ケアマネジャー
介護保険法施行により、柔道整復師の免許があれば、介護保険法上、機能訓練指導員の資格を持つことになった。老人福祉施設で、機能訓練指導員という役割が期待される。なお機能訓練指導員は、柔道整復師のほかに、看護師(正・准看護師)、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師の有資格者となる。
また柔道整復師として5年以上の実務経験があれば、ケアマネジャー(介護支援専門員)になるための試験を受けることができる道も開かれた。ケアマネジャー資格取得後は、老人福祉施設や居宅介護支援事業などのケアマネジャーとして働くことが可能だ。
教育分野で活躍する柔道整復師
1998年14校だった柔道整復師養成施設。しかし1998年、学校新設を認めなかった厚労省の処分を取り消す判決が福岡地裁で言い渡されたこともあり、その後、養成施設が急増。専門学校だけでなく、4年制大学も認可されて、2008年4月には97校になった。それゆえ柔道整復師の養成にかかわる教員のニーズが高まっている。
スポーツ分野で活躍する
古来の柔道から生まれた柔道整復師は、野球やサッカーなどスポーツ選手の健管管理や応急処置を行うスポーツトレーナーに適している。スポーツトレーナーの国家試験は現時点でないが、それに近いものとして、1988年厚生大臣の認定された健康運動指導士という資格がある。健康運動指導士になるには、養成講習会または養成校を修了し認定試験に合格する必要がある。柔道整復師の場合、免許があり、4年制大学卒または、柔道整復師資格取得後、2年以上運動指導に従事した経験者が講習を受講できる。